興味深く歌唱力No.1決定戦を見ました ②【日本のアイドルに注目 (87)】
私の感想
前回の続きです。視聴率に関する情報を入手できていないのですが、決勝大会の生中継を見た人はどれくらいいたでしょうか。結構長い番組だったのでファンでも推しメンが唄っているところを見ただけの人がほとんどで途中経過や最終結果はネットなどに書かれた文章で知った人が多いと思われます。ましてや予選は決勝大会の1ヵ月以上前、しかも2日間です。一般の視聴者はもちろん、ファンでも予選から決勝大会まで全部見たってケースは珍しいのかもしれません。
全部見るとどういう感想になるものか他の人の感想を読みたいのですが、残念ながら、決勝大会を見てとか予選を見てとかしか読めていません。他を読めていないので普通か独特かわかりませんが、予選から決勝大会まで、挑戦したメンバーのほとんどの歌唱を見た私の感想を書きます。「昔のアイドルは最近のアイドルよりも全体的に歌が上手かった」です。
顔を隠して
このブログの別の記事でもちょくちょく触れていますが、昭和アイドルの代表的存在、山口百恵、松田聖子、中森明菜はデビューしたときからすでに歌が上手かったんですよ。知らない人が増えているかもしれませんが、3人にかぎらず森昌子も小泉今日子も上手でした。歌が上手い人が多かったのです。昔は音楽番組がたくさんやっていて今では考えられないくらいの高視聴率を記録していましたから、歌唱力はニューミュージックのシンガーソングライターや演歌歌手だけでなくアイドルにとっても、人気が出るかどうかを左右する重要な要素だったのです。そのことを改めて思いしらされました。
かつてデビュー直後のMISIAや岡本真夜は曲が売れるまで顔を隠してプロモーションしていました。ユーミンも若いころはテレビに出ていませんでしたから顔を隠しているのとほとんど同じでした。
同じように顔を隠して歌声だけでも曲を売ることができそうなレベルにいたのは優勝者の野島樺乃のみでした。2位以下ファイナリストの7人でも「顔もかわいいので」ソロでも曲が売れるだろうというレベル、それ以外の決勝戦進出者は「顔はかわいいので良曲に恵まれれば」のレベルでした。
かつて松田聖子がまだ20代前半にブリブリのアイドルだったころ、顔も名前も隠してサントリーのCMソングを唄ったことがありました。画面はアニメーションのペンギンのみでしたが、誰だこの美声の歌手は、と話題になってもともとB面(今で言うカップリング曲)にすぎなかったSWEETMEMORIESは大ヒットしたのです。これがいかにすごいことだったか今になって実感しました。次回も続けます。