ABCDBLOG

雑学系豆作家ABCDが今注目していること!

この先もアイドルが活動し続けるためには【日本のアイドルに注目 (112)】

原因はコロナ

最近のアイドル界、ちょっとつまらないですよね。その原因は言わずもがなコロナ騒動ですけど、これがいつ終わるのかわからないから困りものです。あるいは終わりなんて来ないかもしれないという絶望的な不安さえあります。

コロナ後、あるいはウイズコロナが継続していく中でアイドル界はどうなっていくのでしょう。アイドル達は活動を続けていくことができるのでしょうか。

近年のアイドル界はグループアイドルが主流で、AKB48などのようにメンバーが百人を超えるところもあります。かつ、長命です。

20世紀のアイドルは単体が主流で、グループでも2~3人の少人数グループがほとんどでした。人気が出なければすぐに消えてしまうのはしょうがないですが、トップアイドルになれたとしても活動期間が10年を超えることはありませんでした。

芸能活動40周年の松田聖子でもトップアイドルとして活動していたのは1980年のデビューから神田沙也加出産のための産休に入る85年ころまでで、連続1位記録も1988年まででした。山口百恵の活動期間は約七年半、キャンディーズは5年、ピンクレディーも4年半、大人数グループの先駆け的存在のおニャン子クラブに至っては2年強です。比較的長命だったWINKでも約8年間で活動を停止しました。トップアイドルでもこのくらいの期間活動するのがやっとだった、ということです。

アイドルの長命化

最近のアイドルは過去のアイドルよりも大人数グループゆえ運営維持費もたくさん必要なはずですが、AKB48は創設から15年周年を経て今もなお活動中ですし、他にも10年以上続いているところはいくつもあります。モーニング娘は、創設メンバーはもう残っていませんが、グループとしては20年間以上活動を続けています。

以前はそんな長命なところは全くなかったのに、最近のアイドルグループが長期間活動を継続できているのは、握手会などの接触系イベントで得られる収益があるからです。握手券や撮影会、チェキ券などの売上は、1単位は1000円前後であっても各メンバーそれぞれに何十人何百人、トップクラスのメンバーになるともっとたくさんのファンがそれを買うわけで、ちょっとしたビッグビジネスになるのです。

現在は接触系イベントが開催できなくなっています。収益という観点から、アイドルグループにとってダメージであるとよく言われています。しかしながら収益以外にも、もしかすると収益が減ったことよりも大きなダメージになっているかもしれない面があります。

それは、テレビなどで見てすでにそのアイドルのファンになっている人も、握手などの接触機会があるとその相手に対してさらに強い感情を持つということです。アイドルがぎゅっと握ってくれた自分の手に伝わってくるそのぬくもりがファンの心を揺さぶるのです。テレビなどの映像をいくら見ても得ることができない、単なる憧れとは本質的に違うリアルな感情です。アイドルに対して恋愛感情を持つ、いわゆるガチ恋ファンも接触系のイベントがなければなかなか生まれないでしょう。こういう強い感情を持ったファンはそのアイドルを長期間応援し続けます。それがアイドルの長期間の活動を支えるのです。

テレビの中のアイドル、あるいは大勢の観客のひとりとしてコンサート会場で観るステージ上のアイドルに対しては持つことがない感情でしょう。テレビやコンサートは昔からありましたが、それだけではアイドルが長期間活動し続けることはできなかったのです。

「感染拡大防止対策済み握手会」のススメ

コロナ騒動が完全に終わらない限り従来の形で接触系イベントを実施することは不可能でしょう。ならば、アイドルが長期間活動し続けるためにどういう形がありうるのか、接触と同じくらいファンの心を揺さぶるようなイベントを実施しなければなりません。テレビやネット配信中心の活動だけでは昔のアイドルのように短命化するだろうと私は予想しています。

リモート握手会とかオンラインお話会じゃあ・・・・・・接触したことにならないからファンの気持ちを揺さぶることはできないんじゃないかなあ。アイドルに何をされたら、アイドルと何ができたらうれしいか、心にグッとくるか、ほっぺたがポッとなるかを考えないと。

たとえば、顔と顔の間にアクリル板を置いて手袋をして握手する、名付けて「感染拡大防止対策済み握手会」はどうでしょう。これを野外でやれば対策としては充分だと思います。それにこれは、アクリル板などの対策は邪魔くさいとしても握手会そのものですから。

(この記事終わり。(113)の内容は今のところ未定)