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興味深く歌唱力No.1決定戦を見ました ③【日本のアイドルに注目 (88)】

プロの戦い

前回の続きです。AKB48グループ歌唱力No.1決定戦は、歌声に自信のある素人が参加するアイドルになるための登竜門、ではありません。何年も前に、百倍千倍のオーディションで選ばれてプロのアイドルになり、以降毎日のようにレッスンもトレーニングもしてファンの前で唄い続けてきたプロのアイドルしか参加できません。素人のレベルではなく、プロのレベルの歌声で競うことになります。

名前からしても歌唱力No.1決定戦には、グループの中で歌声に自信があるメンバーしか挑戦していないはずです。自分以外の挑戦者も全員が歌声に自信を持っていることをわかった上で挑戦しているはずです。

実際、予選から決勝大会までいい加減な気持ちで唄っているメンバーは1人もいませんでした。全員が事前に練習をして、これでチャンスをつかむんだという気合を入れて真剣に唄っていました。M-1グランプリにも似たこのガチ感たっぷりの予選と決勝大会を見たことで、48グループに所属しているメンバーたちの歌唱力のレベルがよくわかりました。

この場合の歌唱力とは,、歌の上手さではありますがカラオケに一緒に行って目の前で唄ってもらったときに感じるものとは違います。将来性とか期待感とかでもなく、プロのアイドルとして歌が上手いかどうか、つまり歌唱力No.1に選ばれた直後にリリースされるソロ曲が売れる歌声かどうかです。

売れるかどうかという視点

決勝大会だけでなく予選にも、総選挙でベストスリーを経験したことがあるようなスターメンバーは1人も参加していませんでした。遠慮したのかそれとも歌唱力に自信がないのか、あるいはと考えてしまいました。

そこで最後にもう少し。今も昔も顔がかわいことはアイドルが売れるために非常に重要です。「ブスでも神7」というキャッチコピーを自分の本につけたアイドルがいましたが、逆に言えば顔がかわいいなら当然ってことですからね。アイドルにとって顔がかわいいは強力な武器です。

一方歌唱力については、SNSとグループアイドル全盛の現在においてはトーク力や人柄のほうが重要だったりします。アイドルが売れるための武器の1つにすぎません。

ざっくり表現するならば、いつの時代だってアイドルとして売れるかどうかは、顔でも歌唱力でもトーク力でも武器はなんでもいいでしょうが、その存在が輝いているかどうか、光っているかどうか、にかかっています。輝いていなければ、光っていなければ、そのアイドルは売れません。

歌唱力に限定せず、全体的にアイドルとして売れるかどうかという視点に立つと、私が見た全挑戦者の中でもっとも輝いていたのは岡田奈々でした。あと、白間美瑠も光っていたように感じました。

(この記事終わり。(89)AKB48が総選挙を開催しないことについて)