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興味深く歌唱力No.1決定戦を見ました ①【日本のアイドルに注目! (86)】

AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」開催!

それまで48グループNo.1の歌姫といわれていた山本彩が昨年11月に48グループを卒業し、アイドルからソロ歌手になりました。卒業後も芸能界に残った元メンバーがソロアイドルでも女優でもタレントでもなく歌手になるというケースは実はかなり珍しいですが、たしかに山本彩は歌が上手でした。歌番組やコンサートで唄っているときよりも、イベントとか生配信の中で唄っているときにその上手さをより感じたものです。軽く唄ってそれが上手い、というのが本当に歌が上手な人ですから。

その山本彩の卒業がきっかけになって企画されたのでしょう、「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」を私は興味深く見ました。1月11日にテレビで生中継された決勝大会だけでなく11月30日と12月1日の予選の様子も動画で大半を見ました。

予選には、日本国内のAKB48グループの全メンバーから歌声に自信がある154人がソロデビューをかけて挑戦しました。姉妹グループでセンターポジションに立っている人気メンバーも、グループシングルのセンターで唄うような総選挙上位の大人気メンバーも、加入後ずっと干されっぱなしで何年間も鳴かず飛ばずのメンバーも、人気に関係なく歌唱力だけでチャンスをつかむために全員が真剣に本気で戦っていました。

48グループではつい最近、劇団れなっちオーディションで演技力、NOWAYMANの緊急ダンスオーディションでダンス力が競われました。それらに続いて今回は歌唱力です。こういった技術コンテスト的イベントが続いているのですが、私は好きです。挑戦者がみんな必死ですから。

プロのアイドル活動に必須のものではない、たとえばAKBINGOの私服ファッションショー、グループ対抗大運動会などとは違ってアイドルとして不可欠な、プロとしてここまでやってきたことそのもので競うわけで、チャンスをつかみたいという気持ちだけでなくプライドもかかってきます。このガチ感がたまりません。

予選から最終結果まで

予選から決勝大会まで見て私なりに思ったことがいろいろあるのですが、先に最終結果まで公式記録的なことを書いておきます。予選では挑戦者が1曲ずつピアノ伴奏で唄い、それを音楽プロデューサーやアイドル雑誌の編集者などが審査して決勝大会に進む21人を選びました。決勝大会ではまず1曲ずつフルバンドの伴奏で唄い、ファイナリストが8人、坂本愛玲菜山崎亜美瑠、矢野帆夏、横山結衣矢作萌夏岡田奈々、野島樺乃、山内鈴蘭にしぼられてもう1曲唄いました。全ての歌唱が終わったあと発表された最終結果は、第3位が岡田奈々、第2位が矢作萌夏、でした。

そして、SKE48の7期生で17歳の野島樺乃が第1位、優勝しました。2015年の加入後AKB48はもちろんSKE48でも選抜経験がまだなく、48グループファンでも知っている人は稀なくらいの無名メンバーでしたが、見事ソロデビューのチャンスをつかんだのでした。

野島樺乃はアイドルとしてではなく新人ボーカリストとして紹介されても違和感がないくらい、音程はずっと安定していましたし声質もよくて他の候補者とは一段違うレベルの歌声に聴こえました。音域も広く、どうしてこれほどの歌声が今まで脚光を浴びなかったのでしょう。次回、私なりに思ったことを書きます。