メンバーもファンも熱い、AKB48の総選挙 ②【日本のアイドルに注目 (4)】
AKB48の神セブン(神7)の重み
前回の続きです。今回もAKB48の総選挙の話ですが、総選挙の今後と各メンバーについて書く前に神セブン(神7)という言葉の重みについての私の考えを書いておきます。
AKB48の総選挙において7位以内に入ったメンバーのことを神セブンと呼ぶことがあります。AKB48の7人の神、という意味のように聞こえますし世間的にはトップアイドルと準トップアイドルの総称みたいにとらえられるでしょう。
AKB48の総選挙で7位以内に入る、ということ
2018年の総選挙後1位の松井珠理奈、2位の須田亜香里、3位の宮脇咲良、4位の荻野由佳、5位の岡田奈々、6位の横山由依、そして7位の武藤十夢の7人がスポーツ新聞や芸能雑誌、テレビ番組やインターネット上で神セブンと呼ばれていました。初めて7位以内に入った岡田奈々や武藤十夢については“念願の神セブン入り!”みたいなことが言われていました。2017年に荻野由佳や横山由依が初めて7位以内に入ったときも同じようなことが言われていました。
しかし私はこのことに異議を呈したいのです。神セブンという言葉の使い方が間違っている、と。
AKB48の総選挙で2年間連続7位以内に入る、ということの重み
そもそもこの神セブンという言葉は前田敦子が1位だった第1回の総選挙と大島優子が1位だった第2回の総選挙において、順位の変動はありましたが第1位から第7位までの7人の顔ぶれが同じであったことに由来します。この7人は神だ、とファンが言い出してそれで神セブンという言葉が生まれたのです。
ということは神セブンと呼ばれるには単に7位以内に入っただけでは足りず、2年間連続して7位以内に入ってからであるべきです。2018年の総選挙において初めて2年間連続7位以内となったのは荻野由佳と横山由依であり、“念願の神セブン入り!”したのは荻野由佳と横山由依なのです。岡田奈々と武藤十夢については来年の総選挙で神セブン入りを目指す資格を得た、と言われるべきです。
「神」という言葉を安易に使うべきではないと私は考えているのです。300人以上いる立候補者の中で7位以内に入ればそれはたしかにスゴイことですが、1回7位以内に入っただけではそれはまだただの7位以内であり、2年間連続7位以内となって初めて「神」という冠がふさわしい存在になると考えているのです。
実際、総選挙で上位に入った人がスキャンダル発覚で次の総選挙において票数を激減させたり、病気になって総選挙どころか活動そのものができなくなったり、など神様から見放されてあっさり上位から陥落するケースだってあるのですから。上位に定着できて初めて「神」と呼ぶようにしなければならないと考えているのです。
(この記事終わり。(5)は“来年の総選挙で神セブン入りを目指す資格を得た”武藤十夢について。岡田奈々についてはその次の記事で書く予定です)