ABCDBLOG

雑学系豆作家ABCDが今注目していること!

移動自粛期間の新幹線の車内【日本の鉄道に注目 (11)】

県をまたぐ移動の制限または自粛の解除

コロナ騒動の影響で感染防止対策として県外移動の制限または自粛ということで、しばらく県外への旅行がはばかられる日々が続いていました。これが6月19日にようやく解除になりまして、再び堂々と県外へ行くことができるようになったのです。よかったよかった。県外移動の制限または自粛が終わって本当によかった。

県外移動の制限または自粛の要請がなされている期間もJRや航空各社など各種交通機関自体は、便数を減らしてではありますが、ちゃんと動いていました。ゴールデンウイーク中の新幹線は昨年比で90パーセント以上利用者げ減っている、などと新聞やニュース番組でも報じられていましたよね。移動する人はすごく少なくなったけど移動すること自体は可能、という状況だったわけです。

実は私、この期間に東海道新幹線に乗って県外へ移動しました。もちろんやむを得ず、ですよ。具体的なことは伏せますが個人的にいろいろあったんです。こんなときにって感じでしたけど。

やむを得ず県外へ移動しなければならない者にとってこの県外への移動を避けよという感染防止対策は本当に酷なものでした。もしかすると目的地に到着したあと2週間の隔離を強いられるのではないかとか、保健所の人とかマスコミのカメラに追いかけられるのではないかとか、県外への移動をなるべく人に知られないようにしなければという危機感や不安が常にありました。

コロナは、感染することよりも感染防止対策のほうがよっぽど現実的なリスクです。感染して発症する確率なんて宝くじで大当たりするくらいの確率ですからね、感染して発症するとたしかに怖い病気ですが、それはレアケースですよ。現実には感染防止対策のほうがずっとずっと、ものすごく怖いです。これを怠ったら誹謗中傷やいやがらせ、SNSが炎上するなどいろんなことが起ったりするみたいじゃないですか。自粛警察ってなんだよ、たちの悪い人災だわと私だけでなくおそらく多くの人がビビっています。

乗客1人の車内にて

東京発博多行きののぞみ号の自由席、そのとき私が乗った1号車、の乗客は私1人でした。品川駅でも新横浜でも誰も乗ってきませんでした。そのかわり車掌や警備員がときどき見回りに来ます。連結部のトイレなどをチェックして、通路をチェックして、座席をチェックして、ごみ箱の中をチェックして、をずっと繰り返しています。乗客は私1人なのにですよ。

私は何もしませんよ、ずっと座っているだけです。気まずいったらありゃしません。最近の新幹線は車内に監視カメラもあるんですからね、それなのにこの厳重な監視体制です。数年前にのぞみ号の車内で焼身自殺した馬鹿野郎がいたせいでこうなったみたいですけど、たくさん乗客がいれば中には悪いことをする馬鹿野郎がいるかもしれませんけど、乗客は私1人なのにねえ。私は何もしませんよ。

新横浜名古屋間の1時間ちょっと、のぞみ号はどこにも停車しませんが数回巡回がありました。その先もずっと、それこそ何時間も乗っていると何回も何回も巡回があってそのたびに気まずくなっていくのです。最後のほうは腹が立ってきますし、もう乗りたくないと嫌悪感をたっぷり抱えこんで最終的に下車しました。

そして帰り、のぞみ号だから厳重な警戒が行われていたのかもと考えてあえて名古屋からは各駅停車のこだまに乗ったわけです。すると駅に停まって発車するたびに男の車掌、女の車掌、警備員が巡回してくるではありませんか。だいたい15分おきくらいに3回巡回、これを駅の数だけくりかえすのです。何回も何回も車掌や警備員が巡回で私の横を行ったり来たり、チェックしながら近づいてきて通りすぎていきます。

乗客は私1人です。コロナ騒動が起きる前は必要性があってこういう巡回が行われていたのかもしれませんが、乗客が1人になっても必要ですか?

必要性がなくてもやり続けるって、馬鹿じゃなかろうか。状況の変化に対応できないんだなあ。

こんなことをされた乗客はもう当分新幹線なんか乗りたくないって思いますよね。早く気付いてほしいところです。

利用者が減少した会社のあるべき姿勢

最近、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況による利用者減少のため」というような言い方のプレスリリースや経営者コメントを目にすることがあります。これダメですよね、利用者が減っていることをなんでもかんでもコロナのせいにしていると、そんな会社は痛い目にあうぞと私は言いたい。

利用者が減っている原因の中にはある程度の割合でその会社の対応のまずさもありえます。徹底的に検証した結果ならばいざ知らず、短絡的にすぐに「コロナのせいだ」って考えている会社はダメでしょう。

コロナも影響しているだろうが、自分たちに悪いところはないのか、どんなときでもそういう姿勢であるべきです。改善すべきことがあるならばいつだって改善しなければ、会社はつぶれてしまうでしょう。

(この記事終わり。(12)の内容については今のところ未定)