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雑学系豆作家ABCDが今注目していること!

強いアイドル ② ~AKB48~【日本のアイドルに注目 (108)】

自粛自粛の中で

前回の続きです。2月ごろから、アイドル界のみならずエンタメ界全体にコロナ騒動の影響が広がっていきました。まず接触系のイベントは危険ってことでアイドルの握手会が軒並み中止や延期となりました。そのあとたくさんの人が集まる大規模イベントもダメってことになり、2月26日政府から自粛要請が出てパフュームの東京ドームコンサートやエグザイルの大阪ドームコンサートなどがその当日に中止となったことは一般のニュースでも大きく取りあげられていました。

そして大規模イベントだけでなく、たとえばAKB48の劇場公演のような規模の小さなものも危険ってことになって無観客ライブをネットで生配信するようになっていったのですが、いよいよメンバーが複数集まること自体がダメってことになってしまいました。テレビの歌番組ですら収録ができなくなって今やアイドル活動は自宅からの個人配信が中心になっています。ZOOMを使ったコラボレーションがよく行われているみたいです。

いさぎよさorたくましさ

私が見たところ、アイドルたちは2種類にわけることができそうです。自粛自粛の世の中に合わせるようにその活動のほぼすべてを自粛しているところと、何かできることもあるだろうから知恵を絞ってやれることをやっていこうとしているところです。

活動自粛は勇気がいりますし、活動しないってことはそれはそれで辛いでしょう。しかし自粛の時代にちゃんと自粛している姿は潔くも見えます。

一方、知恵をしぼって何かやれることがあるはずだって試行錯誤をくりかえしているところはたくましく見えます。ファンにとっては、応援する機会があるってことにはなるでしょう。

どのアイドルグループよりもたくましく見えているのが、AKB48です。まず、劇場公演の無観客生配信はAKB48が初でしたし、劇場公演ができなくなると次はレッスンルームにチームのメンバーが集めれて何かやろうとメンバー自身で考えているところを生配信。何をはじめるかなって興味津々で見ていたらイス取りゲームがはじまりました。いきなり生配信って言われても何をやるべきかアイデアはなかったんでしょう、無理矢理しぼり出した感が強いというかまたは逆に安直の極みというか・・・・・・しかしながら、なんかたくましいなあって感心しましたね。この暗いご時世には若いアイドルの女の子たちがキャッキャキャッキャ言いながらイスを取りあって遊んでいる姿を見て気分がちょっと明るくなったのは事実です。1年めの(人気急上昇中の)新人が10年めの(ややほされ気味の)ベテランと同じイスに腰をおろしてしまってピリッとしたところなんかまあまあ面白かったし。

AKB48では他にユーチューブの個人チャンネルも続々と開設されました。自宅で牛丼を食べるだけとかスパゲッティを作るだけ、朝起きてメイクするだけなどどーってことない内容のものでも万単位の再生回数を稼げています。ってことは需要があるんですね。SHOWROOMの個人ルームでも従来以上に盛んに配信が行われています。劇場公演がダメならってことでZOOMを使って劇場公演の演目を自宅から複数のメンバーで同時生配信、なんてこともやっています。公演前のストレッチの様子も配信されるようになりました(個人的にはこのストレッチで使われている変な曲がなんともいやらしくて気に入っています)。

様々な試行錯誤をくりかえしているときに発売した新曲「失恋ありがとう」がミリオンセラーになったのです。音楽系のマスコミなどでAKB48の人気の底堅さが注目されているというようなことを以前別の記事でも書きましたが、こんな時期でもやれることを見つけてファンとのつながりが切れないようにするためあれこれやっているってことが大きいんだろうと思われます。

ただし、このように試行錯誤が盛んなのは48グループの中でもAKB48が抜きんでています。他の姉妹グループはそこまであれこれやっているわけではないんですよね。
AKB48所属の総監督またはチームキャプテンの誰かが偉いのか、あるいは秋葉原のスタッフの中に優秀な人がいるのかもしれません。そのへんも含めて今後どうなっていくのか、私は注目しています。 

(この記事終わり、(109)は最強アイドルのあの人!)