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SKE48松井珠理奈が卒業発表【日本のアイドルに注目 (104)】

「一部ですが、珠理奈推しの皆様ぜひ劇場で見守っていてください」

SKE48松井珠理奈が2月7日SKE48劇場で行われるチームS公演に一部出演することになりました。2月2日のツイッターのつぶやきで、何らかの発表が行われそうな事前の匂わせがありました。私がよく見るアイドルニュースのまとめサイトにはそのことについてのスレが立っていました。SKE48の運営会社が新しくなったことや後輩メンバーが新支配人に就任したことなどもあって松井珠理奈的にはそろそろ限界なんじゃないかと予想していた私はドキッとしました。

しかしながら、まとめサイトの「ついに卒業発表か?」の見出しに対しては「また何かの宣伝だろ」とか「期待したら負け」などの冷めた、あきらめムードのコメントがぽつぽつと寄せられていただけでした。卒業発表が行われるに違いないと予想した私は少数派だったみたいです。

「勇気をふりしぼって一歩、踏みだしたいなと思いました。というわけで、わたし松井珠理奈は、SKE48を卒業します!」

この現実に行われた卒業発表でそれがひっくり返された形になりました。ついにというかやっとというか、松井珠理奈が卒業を発表したのです。

9月26日と27日に日本ガイシホール卒業コンサート、10月5日に卒業公演(SKE48の12周年記念公演、ということは1期生の松井珠理奈にとっても活動12周年の記念日)を行ってアイドルとしての活動を終了するそうです。卒業後は作詞家あるいはプロデューサーのような仕事をしてみたいとそのあとの夜のSHOWROOMで語っていました

私はこの日の公演をリアルタイムで追いかけていたのですが、卒業発表に直面した瞬間は体が凍るような緊張を覚えました。SKE48最後の1期生、48グループの全現役メンバー中で唯一の総選挙1位経験者ですからね、SKE48とそのファンにとってだけでなく48グループ全体にとって大事件であるに違いありません。

しかしながら「辞めないで」「まだ早い」「考えなおせ」の声は少なく、逆にあからさまによろこぶ声も多くはありませんでした。「お疲れさまでした」あるいは「ありがとう」という優しい、社交辞令的なコメントがたくさんネット上で見られました。まゆゆ、さや姉、さっしー、に続くトップメンバーの卒業発表にしては意外なくらいファンなどの反応が落ちついているように感じました。

SKE48の運営も、J将軍の価値をあんまり評価していないのかもしれません。半年以上先の、東京五輪後のことなんだから卒コンの会場選びには余裕があったはずです。いくらでも選べたでしょう。それでガイシホール2Daysというのは手堅いというかなんとも・・・・・・ちょっと現実的すぎませんか。

ムリを承知で、空席祭りを覚悟してでもナゴヤドームで行うべきではなかったのでは? ガイシホールのキャパは約1万人、ナゴドはステージや席の配置次第で3~4万人です。かつてライバル松井玲奈の卒コンでは豊田スタジアムに7万人が集まったんですから、少々堕ちても腐っても1位になったW松井の若いほう、じゃないのかなあ。

全国の本店支店のトップメンバーやスターOGをいっぱいゲスト出演させて大々的にやれば世間的な注目も集められるだろうし、48グループ内で考えてもドームコンサートってそれが1回きりの卒コンだとしてもやっぱり夢があるから、メンバーやファンのモチベーションにいい影響を与えることができただろうに。もったいない。

とはいえ、今さら松井珠理奈を持ちあげるようなことはできない?

松井珠理奈は2018年の総選挙で1位になったものの、そのあとは松井珠理奈ファン以外の48グループファンの間での評判が最悪でした。1位発表時のガッツポーズの表情のまん中についていたものだけでなく、総選挙で1位になっておいてその総選挙シングルのテレビの初お披露目に参加せず、MVはアニメーションやうしろ姿の代役、CDジャケットは青空写真、とまあ投票したファンをがっかりさせてスタッフには迷惑をかけてしまってトップアイドルである以前に大人として社会人としてどうなのか、どんなに批判されてもしょうがないような有様でした。あるいは他の支店の大人気メンバーとのパワハラまがいのバトルも明るみに出て、松井珠理奈のせいだけではないでしょうが2019年の総選挙開催見送りの一因となってしまったのでした。

その後一旦活動を再開させたものの本格復帰とはならず出たり休んだり、そしていよいよSKE48のみならずAKB48のシングルでも非選抜となってしまいました。

長くバッシングの嵐が続いていたのですが、卒業発表でその嵐は一応収まったように見えます。4年前の総選挙で「あと5年間は卒業しません」と宣言していましたが、それよりも早い卒業となってしまいましたがそれで本人のためにもグループのためにも、ファンにとっても良かったのではないかと私は思います。 

(この記事終わり。(105)向井地美音総監督について)