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雑学系豆作家ABCDが今注目していること!

リクアワ2020からはじまる新時代【日本のアイドルに注目 (103)】

リクアワ2020開催!

AKB48リクエストアワーセットリスト2020(以下リクアワ2020)を観ました。すごく注目して観ました。2日間、SHOWROOMと新体感ライブを最初から最後までしっかり。

なぜ注目してしっかり観たかって、それは最近48グループの大きなイベントやメディアへの露出機会が少ないからです。総選挙はない。AKB紅白もじゃんけん大会もない。AKBINGOやAKB48SHOWは終わったしオールナイトニッポンも乃木坂に乗っ取られてしまいました。数少ない生き残りのリクアワですから、他に注目するようなイベントが少なくなってしまったぶん、例年よりも注目したってことです。

順位は?

今年のことを書く前に去年のことも書いておきます。1年前のリクアワ2019も観ましたが、ただし残念ながらTOP3しか覚えていません。だって当時は観るものがまだたくさんありましたから。

リクアワ2019のTOP3は「センチメンタルトレイン」で、私は初めて松井珠理奈センターのパフォーマンスを見ました。今はもういない高橋朱里吉田朱里の朱里かぶり、須田亜香里とのアカリンかぶりについてのトークが面白かったことも印象に残っています。

TOP2はHKT「ロマンティック病」、宮脇咲良矢吹奈子の韓国行きに加えて指原さんの卒業発表もあって実質HKT唯一の人気者、最後の砦みたいな存在になった田中美久が大緊張で唄っている姿が印象的でした。その周囲で指原さんをはじめHKTメンバーたちがお祭りのように騒いでいて、これからはHKT全メンバーで田中美久を支えていかなきゃいけないんだということの意思表明をしているように見えました。私はその時間の大家志津香SHOWROOMも観たのですが、この曲知らない、でもめっちゃいい曲、と言っていたことを覚えています。

TOP1はチーム8「47の素敵な街へ」でした。前年前々年も上位には入ったもののNGTに阻まれていたこの曲がついに悲願のTOP1になって会場は大盛りあがり、私も涙が出るほど感動しました。こんな流れで年に1回のビックイベントは幕をおろしたのでした。

リクアワ2019の全ては観ていませんが最後のTOP3、2、1については素晴らしいクライマックスだったと私は言いたいです。なので48グループを取り巻く環境の激変などは置いておいても、私はリクアワ2020も盛りあがるだろうと大いに期待をしました。

で、そのリクアワ2020の順位はまずTOP3がチーム8「47の素敵な街へ」でした。NGTの代表曲「MAXとき315号」が10位と振るわなかったこともあってチーム8の連覇を予想していた多くの観客からエー、ウソだろー、という落胆する声があがっていました。私もすごく意外で驚きました。

ところが2位はNGT「今日は負けてもいい」、しかも研究生の曲です。当然のこととして私は曲名も唄っているメンバーも何も知りませんでした。しかし、初めて聴いたんですけどこれがなかなかいい曲で、特に歌詞がぐっとくるというか、NGTの研究生ってのは入ったばっかりなのにいきなりグループでいろいろあって大変だっただろうなとか想像してしまって、このタイミングのリクアワにこういう曲がランクインするって・・・・・・ちょっと泣きそうになってしまいました。

そしてTOP1は、私はHKT「タンスのゲン」かSTU「暗闇」ではないかと予想して観ていたのですが、HKT「ロマンティック病」でした。前年のTOP2ですし曲も良いのでふさわしい曲ではあるのですが、意外性も1年前チーム8がTOP1になったときほどの感動的な盛りあがりもありませんでした。

しかしながら、そんなことよりもとにかく田中美久が光っていました。圧力すら感じさせるくらいのまばゆい輝きを放っていて、曲に順位をつけるリクアワですから曲に注目すべきなのですがここは田中美久という新スターに完全に目を奪われてしまいました。前日に行われたHKTコンサートでHKT第3章のセンターに指名され、グループを背負っていくんだという自覚が目にも表情にも態度にもはっきりと出ていて、1年前の急に高いステージにあげられて自信もなく戸惑っているだけの弱々しい姿とは全く違いました。小さな体の新スターがビックイベントの最後の曲をステージのまん中で堂々と唄っていました。

注目メンバーは?

リクアワ2020が終わって、私が見つけた注目メンバーは田中美久だけではありませんでした。あと3人見つかりました。

まずは昨年4月に総監督になった向井地美音、歌や踊りなどのパフォーマンスはもちろんとして、司会進行もとても上手でした。ちょうど同じタイミングのネ申TVで「向井地美音の忘れ物、日本一のバンジーへ」なんて企画も放送されていて(前編は先週、後編がリクアワ1日めの夜)、みーおんはなんでもそつなくこなせる器用な人なんだなあと複数の視点から実感させられました。3代めの総監督に指名された1年前はその若さキャリアなどから不安視するところもあったのですがなんのなんの、大したものです。

そして2人め、SHOWROOMの裏生配信サブMCをつとめた田口愛佳もまた隠れた逸材発見って感じでした。まだ高校生なのにサブMCの仕事をすごく上手にこなしていて、原稿の読み方なんて抑揚のつけ方もまるで若手女子アナ、驚きました。最後のゲストで登場した田中美久が感心しきり、MCがホント上手、ですって。

さらにランキングの発表が終わったあとの大発表、次のシングルの新センター、ずっきーこと山内瑞葵も見つけちゃいました。次のエースの大本命として期待されていたのにすぐ辞めてやめてしまった矢作萌夏にかわる存在として、48グループの運営が選んだ次のエース候補なんですね。驚いている顔がかわいくて、私はこの人選に文句はありません。

あと、注目メンバーとはちょっと違うかもしれませんが、HKT村重もその評価を高めました。卒業した指原さんの役目を、ある程度ですがかわりに担ってくれているみたいに感じられ、先輩がいなくなって成長したんだな、と。指原さんがいる頃はただのうるさい子分でしかなかったのですが今や裏まわし的にいつでもどのタイミングでもMCやセンターを助けることができるような役割を果たしているじゃないですか。事務所移籍で仕事の幅が広がったことが大きかったんでしょうね。

良いか悪いかは後回し、とにかく48グループは新時代に突入したみたいです。たしかに動きだしていますよ。

あと、残念ながら2020年、11回めの総選挙があるのかないのか。その発表はありませんでした。あってくれと私は願っています。やっぱり総選挙があってこその48グループですからね。

(この記事終わり。(104)松井珠理奈の卒業発表について)