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AKB48の終わりのはじまり ①【日本のアイドルに注目 (89)】

AKB48とは

AKB48のことを「アイドルグループではない」と私の知り合いのモモノフが言っていました。アイドルがたくさん集まっているということに異論はないらしいのですが、あれはグループじゃなくてAKB48ってジャンルだから、ということらしいです。

グループではなくてジャンル、と言われてみればたしかに他のアイドルグループとくらべるとメンバーの人数がケタ違いに多いですし、人数が多いぶん卒業や加入といった新陳代謝も頻繁です。加えて他のアイドルグループのファンからすると、AKB48には地方の姉妹グループや46といういとこ(?)、メンバーがプロデュースしているイコラブなどの親戚までいたりしてグループという概念ではとらえきれない存在かもしれません。

アイドルグループかアイドルの1ジャンルかそのへんがハッキリしないAKB48ですが、ならばそのアイデンティティは何でしょうか。これがAKB48だと呼べる特徴、あるいは個性は何でしょうか。

私は、総選挙だと考えています。AKB48の中心的なファン層は40~50歳前後の男性、つまりオジサンですが、おそらく同年代の人口が多くて学生時代は熾烈な受験戦争を経験した人たちでしょう。テストのたびにクラス内順位や学年順位が発表され、偏差値で輪切りにされて志望校を決められていた世代です。そのあとのゆとり世代の人たちにとっては信じられないような競争の激しい受験生時代をすごしてきた人たちです。

激しい競争を経験して大人になったオジサンたちは選挙のたびに順位をつけられて前のほうで歌ったりうしろにさがったり、テレビに出られなくなってしまうAKB48のメンバーたちにシンパシーを感じるのです。これがAKB48の人気の根っこであり、他のアイドルグループにはないアイデンティティ、特徴、個性なのです。

AKB48が選挙を行わなくなったら

なのでAKB48が選挙を行わなくなったら、容姿重視で集められた他の美少女揃いのアイドルグループに対して、クラスで5番めくらいの女子の集団であるAKB48に勝るところがあるのでしょうか。そのAKB48が今年は総選挙を行わないと発表しました。私だけでなく多くのファンがビックリ、がっかり、人によっては今後は何をどうやって応援するのかわからなくなって途方に暮れています。

投票権付CDの売上げや開催都市での経済効果を失うだけでなく選挙中止によるファン離れも必至、早い時期に総選挙を再開しなかったらAKB48はなくなってしまうかもしれません。にもかかわらず、総選挙を行わないとAKB48が決めた背景や理由については次回書きます。ただし、公式な説明があったわけではないのであくまでも私の推測です。