2017年の総選挙におけるNGT48の獲得票数 ①【日本のアイドルに注目 (75)】
一部の無名なメンバーに対して行われた謎の大量投票
2017年のAKB48の総選挙において、それまで全くの無名メンバーだった荻野由佳が謎の大量投票によって5万5061票を獲得し、速報1位になりました。このことはAKB48のファンのみならず、アイドルファン全体も越えて世間の注目を集めました。2016年は速報圏外だったので100位の2283票よりも少なく、最終獲得票数ですら9403票(95位)しかなかったのですから2017年の総選挙は別世界だったでしょう。
実は、大量投票は荻野由佳に対して行われたものだけではなかったみたいです。2017年の総選挙の速報結果をよく見てみると、荻野由佳以外の複数のNGT48メンバーに対しても万票千票単位の大量投票が行われたような形跡があります。
当時は荻野由佳よりもさらに無名だった本間日向も2万5032票(速報5位)、高倉萌香も2万1667票(速報7位)を獲得しています。他にも宮島亜弥や山口真帆、西潟茉利奈など、総選挙以外の指標(握手券の完売状況、各種SNSのフォロワー数など)で測った人気度よりも格段に多い票を獲得しているメンバーが数人います。
逆に、ある程度有名なメンバー(たとえば中井りか、加藤美南)にはそのような大量投票はなかったみたいです。速報での獲得票数と最終的な獲得票数を比較することによって見えてきます。
速報発表後の票数
ここでは比較しやすいように改行を多用します。
サンプルとして5人(大量投票の対象になっていないような中井りかと加藤美南、と大量投票の対象になっているような荻野由佳、本間日向、高倉萌香)の2017年の総選挙の速報での獲得票数(順位)を示します。
中井りかは 4404票(83位)、
加藤美南は 3531票未満(100位より下位のため票数不明、3531票は100位の票数)、
荻野由佳は5万5061票(1位)、
本間日向は2万5032票(5位)、
高倉萌香も2万1667票(7位)、でした。
AKB48の総選挙においては速報の約2週間後に全ての投票が締め切られて最終的な選挙結果が発表されます。
中井りかは2万5499票増、 2万9903票(23位)。
加藤美南は1万3110票以上増、1万6641票(71位)。
荻野由佳は1万8307票増、 7万3368票(5位)。
本間日向は1万6198票増、 4万1230票(13位)。
高倉萌香は 6956票増、 2万8623票(25位)、となりました。
増やした票数に注目してください。私には、速報発表後に増やした票数は各メンバーの人気とだいたい合致しているように見えます。一部のメンバーの速報の票数だけが異常、速報までに一部のメンバーに対して大量投票が行われた、ように私には見えます。続きは次回。