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NGT48のおぎゆかこと荻野由佳 ②【日本のアイドルに注目 (73)】

1位になるには

前回の続きです。かつて2013年に指原莉乃が初めてAKB48の総選挙で1位になったとき、そのちょっとあとの握手会で中国人のファンから「私が、9千票入れましたから」と言われたそうです。テレビ番組の中で語っていました。

いわゆる太客という、推しメンのためにお金をたくさん使ってくれるありがたいファンが大量に投票してくれていたということです。そういう太いファンにも支えられて指原莉乃は1位になったのです。

では仮に、9千票の全てがCDに付いている投票権を使った投票だったとして計算してみましょう。2013年の投票権付きCDだったAKB48さよならクロール(初回限定盤または通常盤)の定価は1646円でした。

1646×9000=1481万4000です。その中国人ファンは指原莉乃を1位にするために1500万円近く使ったことになります。

金額もスゴイですが、お金を払っただけでは投票したことにはなりません。1票1票、投票作業をしなければならないのです。

CDケースを覆っているセロファンを剥がして中からシリアルナンバーカードを取り出し、数字とアルファベットがごちゃごちゃっとならんだだけのシリアルナンバーをパソコンかスマートフォンで打ちこむ作業を9千回やったのでしょう。大金をポンと出せるお金持ちですから投票作業にアルバイトなど雇っていることもあり得ますので1500万円どころかもっと使っている可能性さえあります。

指原莉乃だけのことではなく

20万票前後の大量の票を集める総選挙1位の人気メンバーともなればたくさんのファンがいて、そのたくさんのファンの中には数千票の大量投票を行う太客が1人くらいいても不思議ではありません。しかも数千票とは、1人とは限りません。1万票入れたファンが、あるいは千票入れたファンが何人もいたって全然おかしいことではありません。

アイドルもビジネスである以上は太客の存在もアイドルとしての人気ゆえ、実力ゆえと言っていいはずです。2018年に1位になった松井珠理奈にも、かつて総選挙に立候補していたころはトップ3の常連であった柏木由紀にも、大量投票を行う太いファンがいたみたいです。2016年に紅白歌合戦で人気投票が行われて総選挙との違いから少数の太い客に支えられているメンバー(総選挙のほうが著しく順位が高い。松井珠理奈柏木由紀高橋朱里など)と多数の細い客に支えられているメンバー(総選挙のほうが著しく順位が低い。山本彩吉田朱里市川美織大家志津香など)が分析、推測できます。

さて、荻野由佳です。紅白歌合戦の人気投票で圏外だった荻野由佳の翌年の速報1位も同様、太い客を得ることができたからかもしれません。そのことについて次回、書きます。