指原莉乃卒業の理由は? 卒業後は? ①【日本のアイドルに注目 (58)】
指原莉乃の卒業の影響
指原莉乃がHKT48を卒業することを発表しました。その直後にも指原莉乃の卒業に関する話題が各種メディアにいくつもならんでいましたが、卒業を発表したという事実とあとはこま切れに本人の言葉や周囲の反応などを紹介しているだけのものが多かったようです。しばらくたってからじわじわと指原莉乃卒業後の48グループを心配するファンの声やその偉大さカッコよさを遠慮なくたたえるメンバーの声があっちからもこっちからも東からも西からもあがりはじめました。
山本彩の卒業と比較
7月に、当時48グループ内で指原莉乃と人気トップを争うくらいの人気者だった山本彩が卒業発表をしたときも、突然だったこともあってその周囲は大騒ぎになりました。音で表現するなら「ドッカーン」という感じでしょうか。多くのNMB48メンバーが動揺していましたが、絶対的エース山本彩の卒業にあたってメンバーはどうすればいいのか、それはっきりしていました。次のスターが育つまで新キャプテン以下全員で結束してがんばる、しかありませんでした。
一方指原莉乃の卒業発表は、「ズンッ」という感じです。指原莉乃の卒業は重すぎてどう向き合えばいいのか、メンバーだけでなくファンや関係者もみんなが困っている、あるいはあきらめている、というふうに見えます。
絶対的エースと劇場支配人、卒業の衝撃の“質”が違っているみたいです。山本彩の卒業は大火山が爆発して同時に大地震も起こったような熱い事件で、指原莉乃の卒業は突然の地盤沈下で街じゅうの地面がくぼんでしまったような重い事件、のように私は感じます。
それにしても、人気トップを争っていた2人が続けざまに卒業するとは。HKT48やNMB48だけでなく48グループ全体がピンチなのは間違いありません。メンバーの卒業発表の段階では珍しく秋元康総合プロデューサーが「ピンチを迎えるこれからのHKT48と、宮脇咲良、矢吹奈子、そして、指原莉乃の応援をよろしくお願いします」というコメントを出していました。
AKB48を、とか、48グループを、とは言わないんですね。おいおい、その程度のことなのか?
理由は
指原莉乃が卒業発表した理由の1つには、やっぱり忙しすぎたということもあるみたいです。タレントとしての仕事も増えすぎていて、最近はレギュラー番組と準レギュラーの番組以外、つまり単発のゲスト出演などはなるべくやらないようにしていたそうです。超売れっ子タレント兼トップアイドル、は大変だったのでしょう。1年くらい前にSTU48のメンバーと劇場支配人を辞めたときも、本人の口から“忙しいので”という言葉は出ませんでしたが、多くのファンに「やっぱりムリだったか」とか「忙しすぎたからな」など多忙が理由であることを前提としたコメントをネット上にたくさんつぶやかれていました。忙しすぎるのは誰の目にも明らかです。
卒業発表した理由の2つめは、こっちは完全に私の推測ですが、年齢のこともあったみたいです。26歳の誕生日(11月21日)直前、11月5日のツイッターに気になるつぶやきがありました。劇場公演で25歳の自分が張りきりすぎて一緒にジャンプすべきところを先に飛んでしまい、「すごい遠くに飛んだ!」と14歳になったばかりの後輩メンバー(渡部愛加里)に言われたことを自虐的につぶやいていました。文章の雰囲気から年齢のことが気になってるんだなって感じがしたのですが、卒業発表の1ヵ月ちょっと前ですからね、決意したのはこのころでしょう。
卒業後について
指原莉乃はHKT48を卒業すると発表しましたが、卒業して何をする、ということについて発表前にはっきり言ったことはありません。前田敦子や大島優子、渡辺麻友は卒業後は女優になりたいと言っていましたし、山本彩が卒業後は歌手としてソロ活動したいと明言していましたが、それらとは違っています。
将来のことを聞かれると以前は、たとえば指原の乱では「目標は決めてないけど楽しく生きたい」と言っていました。何も決めなくても、アイドルを辞めてもタレントの仕事だけで充分に忙しいでしょうし、イコールラブなどのアイドルプロデューサーの仕事もあってさらに間もなく姉妹グループも誕生させる予定です。卒業後どんな仕事をするとかあらためて明言する必要はないでしょうね。
アイドル時代はトップクラスの人気メンバーであっても卒業後は鳴かず飛ばず、みたいなケースも珍しくはないのですが、指原莉乃の卒業後を心配する声はほとんど聞かれません。卒業されたHKT48やAKB48のほうを心配する声ばかりです。次回も続けます。