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NMB48の圧倒的スター、山本彩の卒業 ②【日本のアイドルに注目 (16)】

山本彩卒業コンサート

前回の続きです。10月27日に大阪・万博記念公園山本彩卒業コンサートSAYAKA SONIC~さやか、ささやか、さよなら、さやか~」が開催されました。ずっと不安視されていた雨が降りだすこともなく、絶好の好天の下にNMB48史上最大規模、約3万人の観客が集まりました。屋根のない平らな地面の上にオールスタンディングで3万人って、あのばかっ広い万博公園がまるで超大物ミュージシャンのライブみたいに人がぎっしり、本当にすごい、壮観な光景でした。

この卒業コンサートは、48グループにとっては昨年行われた渡辺麻友卒業コンサート以来の大物メンバーの卒業コンサートでした。しかしながらその卒業コンサートの趣は大きく異なっていました。

スピード卒業ゆえスケジュールの調整が追いつかなかったということでしょうが、ちょうど東京で舞台マジムリ学園の本番中であったためAKB48メンバーの参加が困難で、横山由依AKB48グループ総監督のVTRコメントが流れただけであとはNMB48一色、純粋なNMB48のコンサートになりました。しかしそれがよかったように思われます。

まるで何かの宗教的儀式が行われているかのように、NMB48の圧倒的スター山本彩はまるで舞台の中央に降臨した神か仏か教祖様か、他に明るいもののない暗闇に現れた太陽のごとく燦然と光り輝くまばゆい存在になって唄い、そして踊りました。観客はその歌声や身振り手振りに操られて手をたたき、歓声をあげました。

NMB48の全現役メンバーに加えて大物OGのサプライズ出演もありました。大型モニターに映っていたVTRコメントが実は生中継でステージ裏から出てきた山田菜々に続き、最近芸能活動を再開させたミルキーこと渡辺美優紀も登場しました。山田菜々渡辺美優紀山本彩の3人がならんでいる光景が何年ぶりかで実現してファンは大感激、ミルキーが「彩ちゃん」と言うだけで女性専用席の女性ファンからキャーキャー悲鳴があがっていました。

さらに別の曲で、王子様のような格好をした木下百花も現れて舞台上で太田夢莉とキスをし、その横で山本彩は三田麻央とキスをしているというホストクラブのショータイムみたいな演出もあり、花火もバンバンあがって盛りあがりました。さや姉のギターソロも、もはやアイドルの特技かくし芸レベルではなく、完全にミュージシャンレベルになっていました。

オールスタンディングの屋外会場に約3万人、これが山本彩の集客力!

しかしながらゲストや演出は事前に発表されていたわけではありません。集客のウリは山本彩NMB48を卒業するということのみ、NMB48メンバーだけの出演予定で屋外会場に約3万人を集めたのです。

すごいことですよ。興行の経験則として大阪の集客力は東京の半分、ましてや屋外会場の万博公園に3万人集められるなら東京ドームでも、それこそ大阪ドームだって満員にできただろうと思われます。プロ野球日本シリーズの終了前の時期なのでドーム球場は使えないため屋外会場しかなかったのでしょうが、残念です。次がいつか全く見通せないNMB48初の大阪ドームコンサート開催のチャンスだったわけで、時期がもったいなかったと悔やまれます。

山本彩卒業後のNMB48 

卒業コンサートを全て見終わったあと、山本彩のスターとしての光が強すぎたぶん、山本彩卒業後のNMB48は大丈夫なんだろうかと心配になってしまったのは私だけではなかったでしょう。万博公園のステージにいたNMB48は良くも悪くも山本彩とその仲間たち、山本彩以外は全員がバックダンサー、バックコーラスという脇役でした。逆に、大きな変化が起こりうるため期待できるという見方はできるかもしれません。

次のNMB48をひっぱることになるであろう1期生でかつ人気の高い吉田朱里白間美瑠、センターをつとめることになる太田夢利にはこれまで以上にがんばってほしいものです。新たなニュースターの登場も、大期待です。

(この記事終わり。(17)渡辺麻友の卒業について)