NMB48の圧倒的スター、山本彩の卒業 ①【日本のアイドルに注目 (15)】

NMB48山本彩の卒業

NMB48の山本彩が、しばらく総選挙にも出ていなかったのでついにと言うべきかやっぱりと言うべきか、アイドルを卒業することになりました。７月30日に行われたNMB48の全国ツアー初日の中野サンプラザのステージ上で本人が発表しました。

卒業後はソロ歌手として活動を続けるそうなのでその姿を見れなくなるってことではないみたいですが、昨年末の渡辺麻友に続き、48グループの大きな柱がまた１本グループを去ることになったわけです。NMB48ファンをはじめ48グループのファンの多くが残念だグループの今後が心配だと言っています。

山本彩のメンバーとしての最後の活動は11月４日、大阪・なんばのNMB48シアターにおける卒業公演です。卒業発表から３ヵ月ちょっとというスピード卒業になってしまったため変なウワサが流れたりもしましたが、そのへんについては掘りさげません。何か都合があったのでしょう。

山本彩はさや姉という愛称で呼ばれてNMB48チームＮキャプテンであると同時にNMB48のエース、非常に大きな存在です。HKT48における指原莉乃同様、その存在感が圧倒的であるがゆえ、NMB48のの親分としての貫禄のようなものすらあります。

25歳にしてキャリア約８年、NMB48１期生で同期にはすでに卒業したミルキーこと渡辺美由紀、山田菜々、木下百花、現役メンバーでは吉田朱里や白間美瑠などがいます。代表曲は、AKB48名義ながらセンターを務めた365日の紙飛行機です。NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌で、48グループの全ての楽曲の中でもトップクラスの人気曲です。

渡辺麻友や松井珠理奈のような総選挙１位経験者を上回るスター

山本彩はNMB48のメンバーの中で圧倒的に高い人気を誇っているだけでなく、48グループ全体でみても松井珠理奈や卒業した渡辺麻友のような総選挙１位経験者に匹敵、あるいは上回るかもしれないくらいのスターです。総選挙での最高位は４位、国民的スターと呼べるほど老若男女の全国民に知られるくらい知名度が高いわけではありませんが、2016年の年末の紅白歌合戦で行われた人気投票では総選挙連覇中の指原莉乃をおさえて見事１位に輝きました。これによってファンの実数はグループ内ナンバーワンと以前から言われていたことが説得力を持つようになりました。卒業直前の現時点でインスタグラムのフォロワー数が現役メンバー中ダントツの１位、ツイッターのフォロワー数は指原莉乃と僅差で２位(ときどき瞬間的に１位になっていることもあります)ということからもその人気の高さがわかります。

2017年と2018年の総選挙には出馬していません。紅白歌合戦の人気投票で１位になったあと総選挙に出なくなった形なので“勝ち逃げ”の批判が出たくらいです。もしも出馬していたら１位になっていたんじゃないかというファンの仮説もその可能性を否定することはできないでしょう。

立候補すればいいのに、卒業することになってしまい、山本彩が赤いマントを羽織ってあの大きな女王のイスに座る姿を見れる可能性はなくなってしまいました。残念です。

10月27日に大阪・万博記念公園東の広場で山本彩の卒業コンサート「SAYAKA SONIC～さやか、ささやか、さよなら、さやか～」が開催されました。いよいよ近づいてきたなという感じですが、これについて次回書きます。