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オリコン年間シングルランキング2018と秋元康 【日本のアイドルに注目 (66)】

オリコン年間シングルランキング2018、発表!

オリコンが発表したCDの年間シングルランキング2018は1位2位5位6位がAKB48、3位4位7位が乃木坂46、8位9位が欅坂46でした。10位に初めて秋元康プロデュースではないKing&Princeが登場するという、かなり偏ったものになっていました。

10位以内に入った各シングルの推定累積売上数を合計するとAKB48が5,677,095枚、乃木坂46が3,748,656枚、欅坂46が1,991,718枚です。3グループのぶんで合計すると11,417,469枚となります。しかもこれにSKE48NMB48HKT48、その他のグループのぶんなども含めるともっと増えます。

念のため断っておきますが、そもそも推定累積売上数というのは週間ランキング100位以内のときの売上数を合計したものなので、101位以下になったあと毎週ちょっとずつ売れてもそのぶんの数字は含まれません。そのため実売数はこれよりも多くなります。あと、オリコンの数値は国内の主なCDショップの販売データをもとに推定されたものなのでレコード会社のプレス枚数や出荷枚数をもとにして作られた数字が他で発表されていてもそれとは当然違いがあります(ただし、かつてオリコンウイークリーという雑誌で書店販売されていたころにそれを読んで知った知識なのでもしや変更されていたらごめんなさい)。

仮に、CDのシングル1枚あたり30円が作詞家の印税収入だとしましょう(印税は契約によってケースバイケースですが、小説家の一般的な印税が売価の10%なのでCDの場合10%を作詞作曲演奏歌唱でわけてるんじゃないかと想像しました)。計算すると11,417,469×30=342,524,070円となります。これだけでも3億を超えるのか、過去のものもあるでしょうしカラオケの印税とか番組企画の仕事もあるみたいですし、うらやましいかぎりです。

世界で1番CDが売れている国、日本 

秋元康プロデュースで年間ランキングの上位ほとんどが占められているということは、いわゆる秋元康商法(同じ表題曲のCDをカップリング曲だけかえて数タイプ発売し、かつ握手券やチェキ券、投票券などのおまけをつける)でないとCDが売れないということなのでしょう。逆に考えると、秋元康商法であればまだまだCDは売れると言えるかもしれません。

日本は世界でもっともCDが売れている国らしいのですが、CDショップという店舗が街中で営業できているのは秋元康商法のおかげ、CDショップという販路が生きているからこそマイナー音楽家の活動も可能になるという良い影響があるのも事実です。音楽好きは秋元康氏およびその下で活動しているアイドルたちのことを悪く言ってはいけない、と私は思います。

アイドル業界、広くとって音楽業界も、来年どのように変化するのかは全くわかりません。しかし今年も売れている人は売れているんですから、まだ当分滅びることはないでしょう。

(この記事終わり。(67)は2018-2019の年末年始のアイドル界について)