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指原莉乃が卒業を発表!【日本のアイドルに注目 (53)】

「コンサートも・・・・・・いよいよラストなんですが、ここで」

すごく唐突な、私にとっては完全に予想外のことでした。12月15日に東京ドームシティホールで行われたHKT48のコンサート(今こそ団結!ガンガン行くぜ8年目!)の終盤で、指原莉乃がステージの中央でマイクを握りました。ここで何をしゃべるつもりなのかまだ誰も知りませんでした。しかし、ステージ上にいるメンバーたちの何人かはすぐさま顔を曇らせました。

「報告があります。私、指原莉乃は」

前田敦子以来の伝統となっている卒業を発表するときのお決まりの言い方を、指原莉乃がするやいなや観客席のあちこちから「えー」という驚愕した悲鳴のような、あるいはやめてくれと懇願するような声が次々にあがりました。ステージ上では多くのメンバーが動きを止めて大きく目を見開き、マイクを持っている指原莉乃を見つめました。ファンもメンバーも、まさか、という言葉で頭の中がいっぱいになってしまいました。

この言い方をして全然違うことをしゃべりはじめたことも過去にはあったので、さっしーがまた俺たちをだまそうとしてるな、ウソだろう、と思ったファンもいたかもしれません。しかしそれは間違いでした。

HKT48を、卒業します」

その瞬間は私も自分の耳を疑って、えっ、と思いました。ファンのいる観客席も重苦しい空気に包まれてしまいましたが、ファンよりもステージ上にいたメンバーのほうが大きな衝撃を受けたみたいでした。顔を青くして口元に手をあてた宮脇咲良をはじめ、呆然とする者、倒れそうになる者、泣き出す者もいました。

本人はこの状況を予想していたのでしょうか、信じようとしないファンやメンバーにこれが本当のことであると、ウソではないとわからせるために卒業コンサート横浜スタジアムで開催されることや福岡マリンメッセで卒業イベントが行われることとその日程を矢継ぎ早に発表しました。メンバーの卒業発表で卒業コンサートや卒業イベントの、会場だけでなく日程まで発表されることなんてかなり異例です。つまりこれは ウソではないんだと誰もが信じるしかありませんでした。

最後にステージ上のHKT48全員で唄った曲(桜みんなで食べた)はまるでお通夜の余興で合唱を披露しているみたいに、元気いっぱいがウリのアイドルグループなのに、全然元気がありませんでした。コンサートの幕がおりたあとバックステージに戻ってもメンバーはみんな泣いていたみたいです。

(この記事終わり。(54)は卒業発表の周辺)