結成10周年をむかえたノースリーブス ②【日本のアイドルに注目 (52)】
華々しい大活躍?
前回の続きです。ノースリーブスの10年間の活動は、華々しいとか大をつけるほどの活躍ではなかったかもしれません。そのような記憶は、私にはないです。
ノースリーブスがリリースしたシングル曲は1曲もミリオンセラーにはなりませんでしたし、オリコン1位にもなれませんでした。昔のモーニング娘の派生ユニット、ミニモニやプッチモニのようにシングル曲が大ヒットしてミリオンセラー、とか社会現象になるみたいな大活躍ではありませんでした。
総選挙の最高位が6位4位14位の3人のユニットですからそもそも大活躍は誰も期待していなかったでしょうし、本人たちも楽しくやれるかどうかが1番、みたいな感じでした。長続きしているのであればそれで充分とも言えそうです。
意外な盛りあがり
ところが、です。この10周年記念イベント、およびイベントにつながる一連の流れはものすごく盛りあがっていました。元大人気ユニットの復活イベントそのもの、それこそドリームモーニング娘のコンサートとくらべても大差ないくらいの盛りあがりでした。
10周年記念イベントの2週間ちょっと前の水曜日深夜「AKB48のオールナイトニッポン」は番組名ごと「ノースリーブスのオールナイトニッポン」に変更されて3人だけの放送になってそれが大好評でした。私も最後まで聞きましたが、いやぁ面白かったです。2018年に放送された水曜日深夜のオールナイトニッポンとしては掛け値なし、1番面白い放送でした。10月にやったLINEライブも、11月頭に峯岸みなみが告知のためこれ何にゲスト出演したときもまっ昼間からお酒を飲んだりして面白かったですよ。
イベント当日、会場の六本木EXシアターは満員でファンの熱気がすごかったです。オールナイトニッポンの中で募集した企画をステージ上でやっているところなど、イベントの模様はオープニングからエンディングまで全てスカパーで完全生中継されました。これなんか渡辺麻友や山本彩の卒業コンサートと同じ扱いですよ。
イベントの開始が遅れたためAKB48の後輩西野未姫が生放送中のステージにあがって1曲歌って時間をつなぎ、途中で小道具を運んだりするイベントスタッフとしてAKB48の加藤玲奈や次期総監督の向井地美音が黒いスタッフTシャツを着て働いていました。冒頭では3人の所属するプロダクションの尾木社長がコメントをする映像が流され、前田敦子や篠田麻里子、板野友美、数人のお笑い芸人らからのビデオメッセージもありました。花輪もたくさん、大物芸能人のイベントという雰囲気が会場じゅうに漂ってました。
イベントが終わって
高橋みなみはこのイベントの1か月前あたりから自分のラジオ番組の中で成功するか不安だと何回も言っていました。他の2人もおそらく同じような気持ちだったでしょう。
しかしイベントは大成功、終了直後の生配信で峯岸みなみが、毎日のようにAKB48の公演やコンサートをやっているにもかかわらず「大げさに言うと、人生で1番楽しい瞬間」と言っていました。アイドルを辞めて2年半の高橋みなみは、30歳の小嶋陽菜も、存分に楽しめたようです。今後も3人でなんらかの活動を続けていくそうです。
10周年イベントとその前後を追いかけてみて私が率直に感じたことを述べます。あくまでも私が感じたことですが、この3人のユニット、今後もしかすると売れるんじゃないかっていう予感がしました。
3人とも有名人ですし、ファンは今もたくさんいるみたいです。トークも面白いのでもしや新曲を出すなんてことになったらたくさんの音楽番組に出演できるでしょう。バックには秋元康氏がいるわけで、やる気になってかつ3人が3人とも今後しばらく独身であるならば、可能性は大です。私はノースリーブスにしばらく注目することにします。