トップアイドル指原莉乃と=LOVE ②【日本のアイドルに注目 (31)】
マフラーの色
前回の続きです。今年の1月1日深夜に放送された「この指と~まれ!」の元旦スペシャルに指原莉乃プロデュースのアイドルグループ=LOVE(イコールラブ、以下イコラブ)が出演したときのことです。
曲紹介のあと、グレーのマフラーが君に似合うと思って云々という歌詞とともに、ピンクなどカラフルなマフラーを巻いて踊るメンバーの姿が映りました。
えっ、グレーじゃないの?
ビックリしました。MVではグレーのマフラーで踊ってたじゃないか、グレーのマフラーの歌をピンクのマフラーでなんてありえない、と私は呆れました。衣装担当の人のミスでしょうが、気づかなかったとしても気づいて指摘しなかったとしてもメンバーにも責任アリです。
しかもマフラーの扱いが下手、落としたり絡まったりしていました。見るからに稽古不足、あのパフォーマンスを見てガッカリしたファンは少なくないでしょう。
エンディングで「長文のダメ出しメールを送りますので楽しみにしててください」と低い声で指原プロデューサーが言うのも当然でした。どんな内容のメールが送られたか、具合的なことはわかりません。しかし衣装担当の人ともども怒られたんでしょうね。あのマフラー、あのパフォーマンスじゃしょうがありません。
それをふまえて指原莉乃ソロコンサート~アイドルとは何か?~のDVDを見ます。コンサートが行われたのは1月18日、セットリストの大半はHKT48の曲でした。AKB48名義の曲もソロの曲もあり、ほぼ全曲にHKT48のメンバーが6人バックダンサーとして参加していて、普段からHKT48のコンサートや劇場公演、AKB48のグループコンサートで披露している曲を歌ってくれました。
その中に1曲だけイコラブの曲もありました。それが僕らの制服クリスマスだったのです。
=LOVEのプロデューサー指原莉乃のお手本
HKT48のメンバーにとっては普段披露することのないはずの曲ですからこの曲だけ特別に稽古をしたんだと思われます。センターは指原莉乃、イコラブの振付と全く同じ振付で、7人全員がグレーのマフラーを首に巻いてのパフォーマンスでした。
マフラーを巻いて踊るのは簡単なことではないですから7人全員がしっかり稽古しているのがわかりました。プロデューサー自身がこの曲はこうやってパフォーマンスするんだよというお手本を示したのでした。それもHKT48選りすぐりのメンバー6人と一緒に。
アイドルグループって沢山、それこそ星の数ほどですがこういうことってかなり珍しいでしょう。秋元康48グループ総合プロデューサーが48グループのステージで唄うなんて絶対にないじゃないですかとイコラブキャプテンの山本杏奈もSHOWROOMで言っていました。
かつて平家みちよという新人アイドルがデビューするとき、プロデューサーのつんくが自身のコンサートで平家みちよ本人とその両親に自らパフォーマンスを見せたことはありました(テレビ東京のASAYANでこの様子が放送され、ラーメン大好き小池さんの歌を唄っていたように記憶しています)が、つんくは男性でバンドですから女性ソロアイドル歌手の平家みちよにとってどれくらいお手本になったのかはわかりません。
「プロデューサーさんが唄ってくださる!」by山本杏奈
まさにトップアイドルの、かつプロデューサー、作詞家でもある指原莉乃が自分たちの曲を生で目の前で本気でパフォーマンスしてくれる。しかもたしかに自分たちよりも上手っていう素晴らしいものを見せてくれました。イコラブはプロデューサーに恵まれたなとDVDの映像を見て思ったのでした。
(この記事終わり。(32)はマイナーアイドル戦慄かなの)