ABCDBLOG

雑学系豆作家ABCDが今注目していること!

AKB48の大エース、渡辺麻友の卒業 ②【日本のアイドルに注目 (18)】

総選挙1位経験者の卒業

前回の続きです。3月25日に卒業を発表して8月24~26日の卒業コンサートを経て8月27日に卒業した前田敦子、12月31日に卒業を発表して6月8日の卒業コンサートを経て6月9日に卒業した大島優子、6月17日に卒業を発表して10月31日の卒業コンサートを経て12月31日に卒業した渡辺麻友も、総選挙1位経験者ともなれば今日の明日で簡単に卒業できたりはしません。発表から実際に卒業するまで半年くらいかかります。

その間には全国握手会や個別握手会はもちろんのこと、卒業ソングのレコーディングやMV撮影、卒業コンサートとそのあとに専用劇場での卒業公演もあります。各音楽番組など出演回数の多い番組への挨拶的な出演、テレビで特別番組や密着番組が制作されたりもします。たくさんのスケジュールをこなさなければならないのです。事務所やレコード会社からすれば、教育やプロモーションにたくさんお金を使って作りあげたスターが辞めるならせめて最後に一儲けさせてもらおう、ということなのでしょう。

卒業コンサートの会場

卒業コンサートは本人が卒業発表したあとに詳細が決まっていくものなので、早めに予約する必要がある人気会場で開催するのは難しいみたいです。ここ数年は特に、国立競技場をはじめオリンピックの会場になっているところが工事を行っていたりでますます難しくなっているようです。

たとえば前総監督高橋みなみ卒業コンサートは会場がなかなか発表されず、使用経験の少ない横浜スタジアムで行われたこともその一例でしょう。東京都八王子市出身で秋葉原AKB48劇場でずっと活動し続けてきたのに、夜は真冬みたいに寒くなるときだってある3月なのに屋根のない横浜の野球場って、おそらく苦肉の策であるとしてもしかし発表されたときはちょっと違和感がありました。それにくらべれば渡辺麻友は埼玉県出身なのでさいたまスーパーアリーナでの開催はしっくりきますし、大きな人気会場でよく開催できたとも思えます。

集客力の低下?

しかし前田敦子卒業コンサートが東京ドーム、大島優子卒業コンサートは国立競技場(雨天のため味の素スタジアムへ順延)、SKE48松井玲奈卒業コンサートでも豊田スタジアムに7万人を動員して行われたことと比較すると、満員とはいえわずか1万7千人の観客、地上波の生中継もなかったことなど若干の寂しさを感じずにはいられません。会場が発表されたあと、AKB48にはもはやドーム球場クラスの会場でコンサートを行う力はないんだというファンの自虐コメントをネット上でたくさん見かけました。

今年の夏、公式ライバルという位置づけの乃木坂46明治神宮野球場秩父宮ラグビー場で2会場同時コンサートを3日間開催して18万人を動員したそうです。人気メンバー生駒里奈卒業コンサートでは、会場の日本武道館の1万人(満員)に加えてライブビューイングに5万人、計6万人を動員したそうです。

この1年くらいの間に48グループは、AKB48渡辺麻友卒業コンサートで1万7千人、NMB48山本彩卒業コンサートで3万人を動員しました。ともにライブビューイングは行われていません。

ここにきて48グループが復調していると言われることがあります。実はCDの売上が、連続ミリオンセラー記録が継続中であるだけでなく、数年前よりも増えているのです。ということはコンサートの集客力も回復、それどころかもしかするとアップするかもしれません。そして今後ドーム球場や間もなく完成する新国立競技場などでのコンサートが行われるようになる・・・・・・のでしょか。

それは、渡辺麻友がいなくなった穴を埋めるポストまゆゆにかかっているでしょう。ポストまゆゆが誰かはまだわかりませんが。

(この記事終わり。(19)はポストまゆゆについて)