やぐフェスの矢口真里とTIFの指原莉乃【日本のアイドルに注目 (11)】
冬のやぐフェスと夏のTIF
たくさんのアイドルが出演するアイドルフェスはいくつかありますが、矢口真里のアイドルフェスと言えばやぐフェス、指原莉乃のアイドルフェスといえばTIF、というイメージが最近定着しつつあります。冬のやぐフェスと夏のTIF、共通点はともにマイナーアイドルが多数出演することです。
やぐフェスにはよりマイナーな地下系のアイドルも出演しています。一方のTIFには指原莉乃がプロデュースしているグループや48、46に加えてマイナーアイドルの中で比較的人気や知名度が高めのグループが出演しています。
ちなみに昨年、やぐフェス2017のトリをSKE48がつとめたのですが、松井珠理菜や須田亜香里、大場美奈などの人気メンバーは全く出演しませんでした。かわりに、SKE48のキャプテンでありながら総選挙圏外の斉藤真木子をはじめあまり人気のない10名ほどが出演していました。グループの中で埋もれかけているマイナーメンバーが矢口真里のやぐフェスにはふさわしい、ということみたいです。
大阪春夏秋冬は矢口派？ 指原派？
矢口真里の番組ややぐフェスにも、指原莉乃の番組やTIFにも、両方ともに出演しているアイドルがいるのですが、昔の政治家みたいに風見鶏は大変です。矢口派なのか指原派なのか問題になったりします。
大阪春夏秋冬というアイドルグループが火曜theNightに初出演後、この指と～まれとTIFにも出演しました。指原莉乃からは愛着たっぷりに「大阪サン」と呼ばれてトークも盛りあがっていました。矢口真里からはこちらも親しげに「しゅかしゅん」と呼ばれてかわいがられていました。
呼び方が違っているところがなんともですが、両方からかわいがられるアイドルは大変そうです。やぐフェスにも出演が決まったとき、矢口真里のアシスタントから「どっち派なの？ マジで」と真顔でつめ寄られました。メンバー全員の表情が固まり、周囲がざわつきました。
昨年10月に火曜theNightで追及されたこの“大阪春夏秋冬は矢口派なのか指原派なのか問題”は指原莉乃の耳にも入ったみたいです。12月に収録されたこの指と～まれ元旦スペシャルの中で、指原自身が大阪春夏秋冬のメンバー全員に向かって「別に推したりしてないのに指原が推してるアイドルみたいになってるけど、全然、フツーに悪口とか言ってるから」と珍しく冷たいことを言っているところがパフォーマンス前にオンエアされました。毒舌ふうですが、矢口側に気を使ったコメントだったのではないかと思われます。大阪春夏秋冬のメンバーが年末に行ったSHOWROOM配信の中でも、2017年をふりかえって「矢口さんにも指原さんにも注目していただけてうれしいです」という、どっちつかずの発言をしていました。
もっとも、指原莉乃にとっては大阪春夏秋冬のことなんてどうでもいいことでしょう。なぜなら指原莉乃はタダのアイドルではなく自らアイドルグループをプロデュースしているのですから。
指原莉乃は代々木アニメーション学院とタッグを組んでアイドルユニット＝LOVE（イコールラブ、略してイコラブ）をプロデュースしました。初プロデュースと思われがちですが、指原莉乃のアイドルプロデュースはイコラブが初めてではなく、最近SKE48を卒業すると発表した松村香織のソロデビュー曲「マツムラブ！」も指原莉乃がプロデュースしたものでした。
イコラブのプロデュースはうまくいっています。デビュー後リリースしたシングルは着実にセールスをのばし、最新シングルが約８万枚、次のシングルでいよいよ10万枚超えするのではないかと期待されています。となるとSTU48やNGT48を上回るかも？ という可能性も出てきました。本当にそうなったら大したものです。
矢口真里と指原莉乃の共演
矢口真里と指原莉乃は、ともにアイドル界の実力者です。お互い協力してアイドル界を盛りあげてほしいところですが、女性タレントが多数出演するバラエティ番組などでときどき共演しているところを見かけても２人が絡んでいることはほとんどありません。苦手なのか遠慮なのかわかりませんが、残念です。
