ABCDBLOG

雑学系豆作家ABCDが今注目していること!

駅名について ①【日本の鉄道に注目 (3)】

山手線新駅の駅名公募

JR東日本は現在、山手線の田町駅と品川駅の間に新駅(仮称、品川新駅)を建設中です。山手線の新駅は昭和46年(1971年)の西日暮里以来ということで鉄道ファンや東京都民、その他の山手線利用者などから注目が集まっています。

駅のできる場所は港区港南二丁目で、北側の田町駅から約1.3km、南側の品川駅からは約0.9 ㎞離れています。都営地下鉄浅草線泉岳寺駅とは300~400mしか離れていません。

JR東日本は駅の開業に先立って駅名公募を行いました。応募はすでにしめきられていて、2018年の冬頃に発表する予定とのことなのでもうまもなく公募の結果決定した新しい駅名が発表されるのでしょう。

実は私は以前から駅名について違和感を感じることが多かったのです。またそのようなことにならなければいいがと危惧しています。それは次のようなことです。

本来あるべき駅名

駅は鉄道が停まる場所です。場所、です。ならば駅名は駅のある場所を示すものであるべきだと私は思っています。~にあるので~駅、ということです。近くにその場所にとってシンボリックな建物や施設があるならそれにちなんだものでもいいと思いますが、逆に駅のある場所を示さないものは駅名としてナンセンス、新駅の名前を公募して駅のある場所を全然示さないもの(たとえば「青空駅」とか「未来都市駅」とか)が採用されることになったりしたら困りものです。

山手線の新駅の駅名は、港南という場所にあるのですから「港南駅」、あるいは都営地下鉄浅草線泉岳寺駅の乗換駅になるらしいのでそのまま「泉岳寺駅」、または「JR泉岳寺駅」か「新泉岳寺駅」などが妥当でしょう。これらのどれかに新駅の駅名が決まって欲しいと願っています。

しかしながらある調査会社がアンケートを取ったところ「高輪駅」が1位だったとか、別のアンケートでは「新品川駅」が1位だったとか、駅のある場所を示さないものも新駅の駅名として支持を集めているみたいです。「高輪駅」にせよ「新品川駅」にせよ、駅のある場所を示さないものが採用されたりしなければいいがと心配しているところです。

駅名なんてどうでもいいようなことを、たかが名前にABCDは何をごちゃごちゃ言っておるのだ、と思う人も読者諸兄の中にはおられるでしょう。どんな駅名であっても別に気にならないという人だってたくさんいるでしょう。

理由があります。それは私が小説を書いているからです。小説を書いていると、駅のある場所を示さない駅名に困ってしまうことがあるんです。どういうことか、それについては次回詳しく書きます。